佐藤きりん〈音楽家、詩人〉
1977年大分県生まれ。音楽家、詩人。コントラバス、ウクレレ奏者。
2002年広島大学大学院修了。仏哲学者メルロ=ポンティを研究する。在学中にジャズベーシストの道を志し上京。ジャズクラブ代々木NARUへのレギュラー出演、コーラスグループjammin’Zebのサポートなど、多くの実績を積む。
〈音楽家〉
2005年girafe(じらふ)を結成。自作曲を演奏する。
柔らかな日本語詩と懐かしさを秘めたメロディーは、聴く人に深い余韻を残す。世代を超えて共感を生むその作品は、幼少から口遊んでいた童謡唱歌や、宮沢賢治の童話・詩など、文学作品からの影響が大きい。
2009年girafe1stアルバム『朝のきりん』、2014年2ndアルバム『春のスケッチ』をリリース。大分平和市民公園能楽堂、吉祥寺スターパインズカフェなど、各地でリリースライブを行い好評を博す。2014年7月、富山テレビ「富山いかがdeSHOW」のエンディングテーマ曲に「朝のきりん」が採用される。
〈詩人〉
2008年頃から詩人としての活動を始める。
ブログで詩作「未知なもの」を執筆。心象の水面に浮かんでくる泡沫のような言葉は、読み手を新鮮な驚きへ誘う。
2009年新橋オフィス銀の鈴にて「詩作品展『未知なもの』」を開催。2010年インターネットラジオKizzna「声が聴きたい夜にひらくページ」に2週に渡り出演し、詩の紹介と自作曲の生演奏が放送される。
〈企画〉
2010年「うたげの日」を主催。
音楽家を中心に朗読家、演劇人、画家などが会し、一夜限りの物語を紡ぎ出す。6年間で計21回開催されたこのイベントのファンも多く、演者聴衆問わず様々な交流を生む。
2015年音楽教室sucreを設立。
交友の深い音楽家らを講師に迎え、活きたアンサンブルが生まれる場作りに奮闘。楽長として教室運営を務めながら、コントラバス、ウクレレ講師を兼任。2020年2月に退任。
〈受賞歴〉
2013年第9回文芸思潮現代詩賞入選。
2020年第1回新しい子どものうた作詞コンクール、すいか賞(佳作)受賞。
2021年第28回西東三鬼賞入選。
2022年金澤詩人賞入選。
2023年日本現代詩歌文学館「まつりと詩歌」作品募集俳句部門優秀賞受賞。
音楽と言葉と戯れながら、独自の活動を展開する。
photo by amigraphy